2009年11月07日

観能録INDEX (随時更新)


2006/7/15からこれまでに、56番観能しました。



あ行
 『阿漕』 2006/9/2
 『海士』 2006/7/22 2009/9/12
 『生國魂』 2006/8/12
 『一角仙人』 2006/7/29 2007/5/13(春)
 『井筒 2006/8/1(半能) 2006/8/25
 『鵜飼』 2006/7/30 2006/8/25
 『歌占』 2006/8/26 2006/9/9 2008/9/20
 『翁』 2006/8/11
 『女郎花』 2006/8/27
か行
 『杜若 2006/7/15
 『花月』 2007/5/12
 『加茂』 2006/9/2(剛)
 『邯鄲』 2006/9/3
さ行
 『石橋』 2006/8/11(半能)
 『俊寛』 2006/9/3
 『隅田川』 2006/9/3
 『西王母』 2006/8/20
 『善界』 2006/7/15 2006/9/16
 『殺生石』 2006/8/16(剛)
た行
 『田村』 2006/7/30 2006/8/12(喜)
 『土蜘蛛』 2006/7/29 2006/8/12
 『巴』 2006/7/29(半能)
な行
 『錦木』 2006/8/25
 『野守』 2006/8/20
は行
 『羽衣』 2006/7/30 2006/8/11(宝)
 『半蔀』 2006/8/20 2006/9/23(剛) 2008/9/20
 『班女』 2006/9/2
 『藤』 2006/9/9
 『船弁慶』 2006/9/23
ま行
 『松風』 2006/8/19
 『松虫』 2006/9/2
 『通盛』 2006/7/15
 『求塚』 2006/9/16
 『紅葉狩』 2006/9/9 2008/9/20
や行
 『屋島』 2009/9/12
 『山姥』 2006/8/19
 『夕顔』 2009/9/12
 『楊貴妃』 2006/8/27
 『夜討曾我』 2009/7/12(十番斬)(TV) 2009/11/7(大藤内)
 『頼政』 2006/7/22
 『弱法師』 2006/8/19
ら行
 『雷電』 2006/8/27
  
タグ:お能

能 『夜討曾我 大藤内』

夜討曾我 十番斬』を今年の7/12にNHKのTV放送で観まして、
『夜討曾我』を観るのは2度目、ライブでは初めてです。

あらすじは、TV放送の時の方で。


同じ観世流の『夜討曾我』だったのですが、
『十番斬』と『大藤内』で、かなり違いがありました。


前場はあまり変わらず、
(多分です、盛り上がりがない場面で、
 あいにくディーテルの記憶がありません(爆))
曾我兄弟と従者二人の問答。

曾我兄弟: 形見を母に届けて!
 ↓
従者二人: 仇討ちの供をさせて!
 ↓
曾: そしたら誰が形見を届ける?
 ↓
従: お供ができないならいっそ刺し違えて‥
 ↓
曾: まぁ待て待て\(-_-;;
 ↓
従: 泣く泣く納得(T_T)


『夜討曾我』の前場は長いです。

大変なことをがんばってこえると、
後でいいことあるよ♪という学びの場です(笑)




間狂言からは『十番斬』と『大藤内』でけっこう違ってまして、
『大藤内』での大藤内はただのビビリで
ビッグマウスではありませんでした(笑)

太刀を持ってきたつもりが尺八と取り違えてたり、
肩を切られていると言われれば、
切れてないのに痛くなってしまったり、
曾我兄弟が大藤内の命を狙ってると
脅かされればもうどーにもこーにも(笑)



『大藤内』の後場は、離れてしまった十郎の身を案じて
五郎が十郎の名を呼ぶところから始まりました。

あの、血飛沫が飛び散る大活劇シーンがないとなると
ちょっとがっかり。

ですが、十郎の活躍や、ゴージャスな10人の追っ手、
十郎と新田四郎との戦いのシーンがないことで、
かえって五郎の存在が引き立った気もします。

なんせ、『夜討曾我』の前場では、長兄である十郎が
椅子に座ってるし、よくしゃべるし、
後場も、『十番斬』は、兄弟が同様に活躍した後、
十郎と新田四郎との戦いが始まるので、
その辺りまで、十郎が主役のようでした。

『十番斬』は、よく観る京都観世の演者さん達が演じられてて
演者さんのお顔を存じ上げていたので、
配役的にずっと謎だったくらい(笑)


『曾我物語』を知っていたら、
『大藤内』でメインのシーンを観るだけで
OKなのかもしれませんね。

無教養で、『曾我物語』を知らない私は、
『十番斬』でも、『曾我物語』のストーリーが
端折られてしまっているせいか納得がいかなかったので、
『十番斬』を知らぬまま『大藤内』を観ていたら、
一体どうなっていたことやら(笑)



さて、『大藤内』の後場ですが、
十郎の死を知り、死ぬときは一緒の場所と
思っていた兄弟が散り散りに‥という五郎の悲しみの吐露の後、
御所五郎丸が、薄絹を被って待ち伏せします。

薄絹の主を怪しみながらも見送る五郎。

『十番斬』での薄絹の色が思い出せないのですが、
今回、真っ白な美しい薄絹で、
最初は、色味がある物を使った方が、
女に化けてる感が出ていいような気がして
違和感を感じたのですが、
観ているうちに、真っ白な潔さもよく感じました。


終いには力も運も尽き果てて、御所五郎丸たちに
取り押さえられ、生け捕られてしまう五郎。

『十番斬』では、がーーーーーっと押されて
床の上を滑り、摩擦で踵が熱そ〜という感じでしたが、
今回は、押されながらも、
ちょっとちょこまか歩いていらっしゃいました。

御所五郎丸の策を疑いながらも見破れなかったところが
力も運も尽きてしまった『夜討曾我』の五郎のキモで、
太刀を取り落としたり投げられたりしてしまう前に、
そこで五郎はもはや観念したんじゃないかな〜と思います。

ちょこまか歩いてると、
ジタバタあがいているようにみえます。

踵は大変そうですが、がーーーーーっと押される方が
五郎の心境や無常観が伝わってくる気がします。



京都や西日本での観能が多く、
関東での観能は愛宕山薪能に続き2回目、
能楽堂内での観能は初めてでした。

何度も観ている観世流のお能でも、
西と東でいろいろ違い、
舞台の始まり方、お調べ、準備、舞台、終わり方、
全てに違和感が付きまといまくりで、
めっちゃアウェーを感じました(笑)


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能 『夜討曾我 大藤内』
日時 2009年11月7日(土)14:00〜
場所 横浜能楽堂 第57回横浜能
シテ/田邉哲久、ツレ/岡本房雄、前ツレ/酒井純一郎、杉崎次郎、
アイ/野村小三郎、奥津健太郎、後ツレ/岡庭祥大、坂井音隆、
立衆/金子聡哉、新江和人、笛/槻宅聡、小鼓/幸信吾、
大鼓/國川純、後見/観世恭秀、寺井栄、地謡/高橋弘、高梨良一、
小川博久、松本尚之、下平克宏、勝海登、小檜山浩ニ、木月宣行
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2009年09月14日

能 『海士 懐中之舞』

観るのは2回目です。

ストーリーは1回目参照のことということで(→海士1回目

今回は、2回目でストーリーや展開がわかっていたせいか、
どっぷりと入り込みました。

胸をかき切るところでは鼻の奥につーんと刺激が走り、
涙が出かけました。

意外だったのは、後場の龍女の舞のところ。

謡がなく、小鼓・大鼓・太鼓が一緒になって
インテンポから少しずつペースアップしつつ
ずっとリズムを刻み続けるのをバックに舞うという
激しい印象的なシーンがあるのですが、
胸が熱くなって涙がポロポロでちゃいました。





今回気になったのは、絵的な矛盾というか、
自分的に情報が欠けてるところというか。。



まずは海士が取りにいった面向不背の珠です。

面向不背の珠とは、
釈迦の像が必ず正面にみえる不思議な宝珠らしいのですが、
いったいどんなものか見てみたいと思い、探してみたところ、
今は奈良の興福寺に収められているそうなのですが、
興福寺のWebサイトで紹介されている珠系のものは、
水晶念珠玉というもので、これは面向不背の珠ではなさそうです。

てかこのWebサイトには、
興福寺にある「国宝」「重要文化財」の一覧しかないので、
面向不背の珠が「国宝」や「重要文化財」でなかったら
一覧表には載ってないのでしょうが。

で、もう少しネットを探してみたら、
なんでも興福寺の金堂の釈迦如来の眉間にあるのが
面向不背の珠という説もあり。

興福寺には釈迦如来が2体あり、
金堂にある釈迦如来となると、
中金堂にある「国宝」で「重要文化財」の
木造釈迦如来坐像

国宝館にあるこれまた「国宝」で「重要文化財」の
木造釈迦如来坐像も、
釈迦如来ということでターゲットになりそうですが、
どちらも眉間には白ごうがあるばかりで、
これが面向不背の珠なのでしょうか。。

にしても、眉間に埋め込まれてしまってたら、
せっかくの「釈迦の像が必ず正面にみえる不思議な宝珠」が
楽しめませんね。

ということで残念ながら、今回の安易なリサーチでは
面向不背の珠は発見できませんでした、残念。

面向不背の珠が詳しくわかると、
より一層深みに入れそうなんですけどねぇ。。



気になったことの2つ目。

『海士』では、海士が乳の下をかき切って
体内に面向不背の珠をこめます。

ここ、気になりました。

海士は、珠を体内にこめたあとに命綱を引き、
体を引き上げてもらいます。

すごいシーンです。
傷口から流れ出る血を水の中に漂わせながら、
体が引き上げられる海士が目の前に浮かびます。

命綱は、腰に結んであるんでしょうかねぇ。
でも、でもです!

命綱を引っ張ってもらうように手でつかんでましたね。
すると、体は直立します。

そんな時に傷口が胸の下にあると、珠がこぼれでてしまいそう。。

こんなこと思うのは私だけかもしれませんけど(爆)



面向不背の珠の詳細はわからずじまいですが、
釈迦の像が見えるということは、
ある程度のサイズがありそうです。

鎌で切って珠を体内にいれるとすると、
手足では珠を入れるのは無理だし、
体幹部で、肋骨がない部分じゃないと入らなそう。

腹部は切ると腹圧で内臓が飛び出してきて
珠を入れるどころではなさそうだし、
あとは、みぞおちあたりを切って胃に入れるか、
胸の中ということになるのでしょうか。


母の愛ということで、胸を切ったほうが
女性性が伝わりそうですが、
胃を切って入れておく方が、
珠を取り返すのは確実な気がしました。

『懐中之舞』ならぬ『胃中之舞』‥詩的にアウトですね(笑)

てかこれからの人生で、命をかけて
海中に珠を取りに行くような機会はまずないので
こんなことを考える必要はないのですが(苦笑)


あとは、珠のサイズにもよりますが、
珠は口に入れて、竜宮対策には手やら足やらを切って
出血させておけば、命は助かるかも‥‥いや、だから
こんなことを考える必要はないのですが(苦笑)


‥『海士』を観ながらこんなことを考えてるなんて、
私ってやっぱり風流や風情に欠けてますね(笑)



それとあとひとつ。

『海士』では、とってきた珠を淡海公がはじめて見た島を
新珠島と名づけたという台詞もあるのですが、
房前の地図を見てみると、近くには島がありません。。(謎

淡海公はどこで珠をみたんでしょうねぇ。。




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能 『海士 懐中之舞』
日時 2009年9月12日(土)11:00〜
場所 京都観世会館 井上同門定期能楽会九月公演
シテ/橋本雅夫、ワキ/江崎金治郎、ツレ/橋本淑香、アイ/茂山宗彦、
笛/光田洋一、小鼓/吉阪一郎、大鼓/河村大、太鼓/前川光長
後見/浦部好弘、吉田篤史、地謡/井上裕久、吉田潔司、勝部延和、
寺澤忠芳、吉浪壽晃、佐伯紀久子、児玉哲城、吉川喜市
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タグ:海士

能 『夕顔』

夕顔がでてくる『半蔀』と『夕顔』を間違えてて、
前は置物があったのに今回はないわ〜と思いながらみてました(爆)

夕顔ネタの『半蔀』は、これまで3回みているのですが、
毎回入り込むことができぬまま撃沈してきています。
(この件について追記しました。本文下記参照)

ストーリー性がないと入りにくいのかしらと思い、
今回は、現代語訳源氏物語の「夕顔」の章を
事前に本屋で立ち読みして、ストーリーを頭に仕込んでみました。


夕顔の章は、源氏物語の第4帖です。

第1帖「桐壺」で光源氏が誕生し、
第2帖「帚木」で妻の葵上のお兄さんで親友の頭の中将たちとの
女性の品定め談義で夕顔の噂を聞いたり、空蝉とであったり。
第3帖「空蝉」で空蝉とすれ違いした光源氏が
第4帖「夕顔」で、噂の夕顔と遭遇します。


その頃の光源氏は、六条御息所と恋仲になってるのですが、
誇り高くて堅っくるしい御息所にちょっと疲れ気味の日々。

ある日、乳母のお見舞いに行くと、
夕顔が咲いている粗末な隣家があり、
そこの家の女から、「あなたはひょっとして光源氏なんじゃね?」と
歌を送られます。これが噂の夕顔なのですが、
彼女の正体はまだわかりません。

空蝉や御息所とは違い、癒し系の夕顔。
恋愛疲れの光源氏の心をしっかり射止め、
光源氏は夕顔の元に通いまくるようになります。


女は教養より癒し!?
どっちの素養もない私は
新境地を切り開かねばならないかも(笑)


さてさてある日、光源氏は、夕顔を近くの廃墟につれだし、
のんびりすごすことにします。

その夜半に、美しくも怪しい女性が枕元に現れ、
夕顔は急死、光源氏も重い病にかかってしまいます。

六条御息所、葵上だけではなく夕顔もだったんですね。。

病が癒えた光源氏は、夕顔の侍女の右近に夕顔の正体を聞くと、
夕顔は三位の中将の家に生まれ、
大切におっとりと育てられたのですが、両親が早くに他界。

その後、頭の中将に見初められ、女の子をもうけるのですが、
夕顔の存在が中将の奥さんにバレてしまい、
ビビった夕顔は、中将の前から姿をくらまし、
夕顔の咲く粗末な家に仮住まいしていたのでした‥というお話。

この後、第5帖「若紫」で光源氏は、のちの紫の上に出会います。


気弱でビビリな夕顔が、よくまぁ光源氏に
歌を送ったもんだわ〜と思ったのですが、
思えば侍女の右近の策略かと。

『右近』という曲なら、私も楽勝で入り込めそうなんですが(笑)



能『夕顔』の内容は『半蔀』にそっくりでして、
僧が五条辺りにくると、ある家から女が歌を吟ずる声がし、
その女に所の名を尋ねると、ここは「源氏物語」の某の院で、
もとは融の大臣ゆかりの河原院だと言い、
ここでの光源氏と夕顔のはかない恋の顛末を語ります。

後場では夕顔の霊が現れ、舞いを舞い、僧の回向で成仏し、
明け方の雲の中に消えていきます。


ということで準備は万端、いざ『夕顔』‥‥やっぱ入れねorz

それで謡のない仕舞だけが延々と続く曲には
入れないのかと思ったのですが、
『夕顔』の後にみた『海士』で、
謡なし仕舞にずっぽり入り込めたので、
やはり私は『夕顔』にシンクロできないらしく。。がっかり〜(>_<)

くっそー、夕顔めー、と、
御息所とは別の意味で恨めしいです(笑)

光源氏ばりに、夕顔の仕舞に「癒し」を感じられるようになれれば
いいのかしら。。たぶんそれは私には無理っ(>_<)(笑)

夕顔系のお能の攻略法探求はまだまだ続きます。。





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能 『夕顔』
日時 2009年9月12日(土)11:00〜
場所 京都観世会館 井上同門定期能楽会九月公演
シテ/浦部好弘、ワキ/清水利宣、アイ/丸石やすし、
笛/帆足正規、小鼓/林光壽、大鼓/井林清一、
後見/橋本擴三郎、橋本光史、地謡/宮田宏之、吉浪壽晃、寺澤忠芳、
佐伯紀久子、浦部幸裕、浅井通昭、児玉哲城、橋本ハル子
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■追記


これまでに、夕顔が出ている曲は、
『半蔀』を3回、『夕顔』を1回観ていますが、
いずれの時も曲に入り込めずあえなく玉砕。

毎回、かすかにはかなさとかを感じつつも、
ぶっちゃけ「何が言いたいのかさっぱりわかんね」(笑)


これらの夕顔系の曲に、
入り口はないものかと探していたのですが、
コペルニクス的発想の転換がおこりまして、
ようやく入り口となりそうな戦略がみつかりました。

名づけて「これでいいのだ作戦」(ニヤリ)



源氏物語に出てくる女性達には、
葵上、六条御息所、朧月夜、明石の君など、
個性や主張がくっきりしている女性と、
藤壺、夕顔、女三の宮、浮船など、
個性や主張のあいまいな女性がいます。


あいまい系な女三の宮が光源氏を振り切って
出家しちゃったりして
内に秘めていた主張を発揮するあたり、
裏をかかれて楽しめたりします。

紫の上は、くっきりとあいまいのちょうど中庸で、
これが理想というものなのかもしれません。


この くっきり ⇔ あいまい の相対性が、
源氏物語の幅を広げているのではないかと思います。


ところで、「個性や主張があいまい」というのは、
まさに私が夕顔系のお能で感じることで、
つかみ所がなく、毎回あえなく玉砕していたのですが、
実は夕顔系のお能は、まさに「個性や主張があいまい」
ということを表現していたのかも!?

夕顔系のお能に込められていたこのメッセージが、
伝わるべくして伝わっていて、
感じるままに素直に受け取ればよかったものを、
他のメッセージ性の強い曲と同じように
下手に解釈しようとしていたのが敗因だったのかな、と。

『夕顔』は、これでいいのだ。11:3=B

ミッション完遂♪(笑)



とまぁ強引なコジツケで、
なんとなくモヤモヤは晴れましたが、
こうなると、夕顔系のお能があるからこそ、
お能の幅が広がり、だからこそこれからも
私は夕顔系の曲を楽しめないってことですね(苦笑)


いや待てよ、私、まだ間違ってる気もする。。

私のアンチョコ本「能楽ハンドブック」で、
気になっているキーワードがあるんです。

私のあいまい感と関係がありそうな「幽玄」です。

「幽玄」って何!? 幽霊のクロウト!?(笑)

調べてみると、ぜんぜん意味不明です。

Yahoo!百科事典の「幽玄
Wikipediaの「幽玄

「微妙難測(みみょうにしてはかりがたし)」by智
「詞に現れぬ余情、姿に見えぬ景気なるべし」by鴨長明
「幽玄というものは心にありて詞にいはれぬものなり」by心敬

ワインのソムリエと、
『星の王子様』の「大切なものは目に見えない」、
というのを連想しました。

なんだかすごく大切なものな気がします。

視覚的なモノに反応しやすい私には未開拓の分野です。

夕顔とは和解できてきたけど、新たな課題が発生(笑)
タグ: 夕顔

能 『屋島』

私の観能のアンチョコ、『能楽ハンドブック』では、
曲名が『八島(屋島)』となってます。

Wikipediaで「八島」をみてみると、
「日本の呼称(雅称)の一つ。大八洲国、略で大八洲とも呼ばれる。
 『古事記』では、本州・九州・四国・淡路・壱岐・対馬・隠岐・佐渡などの
 「八つの島」の総称とされている。
 しかし、日本神話においては八は聖数とされ、また漠然と数が大きいことを
 示すことにも用いられた。よって本来の意味は、「多くの島からなる国」である。」
とあります。

四国の屋島の辺りを地図でみてみると、
小さな島がたくさんあるので、屋島で八島‥親父ギャクなの!?(笑)



都の僧が四国屋島の浦に着き、宿を探していると、
無人の塩屋があったので、塩屋の主人の帰りをまっていると、
漁翁と若い漁夫があらわれます。

僧が漁翁に宿を乞うと、あまりに見苦しいからと
断られてしまうのですが、僧が都から来ていることを知ると、
なぜか漁翁は懐かしんで涙を流します。

そして、漁翁は源平合戦の有様を詳しく語ります。

あまりに詳しいので、僧が漁翁の名を尋ねると、
漁翁は義経の霊であることをほのめかして姿を消します。



間狂言で、塩屋の実の主人が見回りに来てこの話を聞き、
しばらくここに留まって、義経の亡霊の
様子をみてはどうかと僧にすすめます。

‥てか漁翁、自分の物ではない塩屋を見苦しいって‥(笑)



後場では、甲冑姿の義経が現れ、
屋島の合戦で不覚にも弓を取り落とし、
敵の船の近くまで流れていってしまったのを
末代までの名誉のために、
命を賭して取りにいった様などを語ります。

やがて夜が明け、僧の夢が覚め、
義経の姿も消えます。



前場が非常ぉ〜〜〜に長いです。

どうせ源平合戦の話を聞くのなら、
前場の漁師のお爺さんからではなく、
後場の凛々しい義経さんからじっくり聞きたいです(笑)



『屋島』『田村』『箙』が三勝修羅という
勝ち戦を扱った修羅物なのだそうです。

私はまだ、『箙』を見れていません。




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能 『屋島』
日時 2009年9月12日(土)11:00〜
場所 京都観世会館 井上同門定期能楽会九月公演
シテ/吉田篤史、ワキ/小林努、有松遼一、岡充、ツレ/浅井通昭、
アイ/茂山逸平、笛/森田保美、小鼓/曽和尚靖、大鼓/谷口有辞、
後見/井上裕久、橋本雅夫、地謡/吉田潔司、橋本擴三郎、宮田宏之、
勝部延和、橋本光史、浦部幸裕、吉川喜市、橋本ハル子
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タグ: 屋島

2009年07月12日

能 『夜討曾我 十番斬』

『夜討曽我 十番斬』をテレビで見ました。

テレビだと、環境や雰囲気的に
お能に入り込めないかな〜と思っていましたが、
意外といけちゃいまして(笑)、
血が飛び散り、首が転がり、涙もでちゃったので、
飛び入り参加でご紹介します。


時は源頼朝の頃、関東諸国の侍が集まって
富士の裾野で狩が行われました。

ここに参加していた曾我十郎祐成・五郎時致兄弟。
この二人は、催しに乗じて、父の仇討ちを画策しています。


前場では、仇討ちで命を落とすことを覚悟した曾我兄弟が、
従者の団三郎・鬼王兄弟に母への形見を託します。

この従者兄弟は任侠肌で、仇討ちにお供するために
奉公してきたってのに、形見を持って帰れとの主の命令に、
行くことも帰ることもままならず、
ならば兄弟で刺し違えて死のう‥なんてことになりますが、
曾我兄弟の説得に応じて、
泣く泣く形見の手紙とお守りを受け取ります。


その後、仇討ちはあっけなく完遂。

その仇討ちの様子は、間狂言で、
仇討ちに立ち会ってしまった臆病でビッグマウスな大藤内と
見張り番とのコミカルなやり取りから知るのですが、
この場面はけっこう笑えます(笑)

そしてこの脱力感が、今後の悲惨な状況を
さらに引き立ててくれちゃいます。


さてさて後場。

仇討ちという凶行にでた曾我兄弟を取り押さえるべく、
追っ手達が次々に立ち向かってきますが、
兄弟はかなり凄腕らしく、
ばったばったと追っ手達を切り倒していきます。

あちこちに血が飛び散りまさに修羅場っ!!
(ってのは私の想像図(笑))

それと、追っ手役の演者さんたちの数があまりに多くて、
ゴージャスさにびっくりです(笑)


その戦いの最中、一人の追っ手を追って(あ、駄洒落にw)、
弟の五郎はその場を立ち去ります。

その時、兄の十郎に新田四郎が切り掛かり、
十郎は討ち取られ、首を落とされてしまいます。

首が落ちる様は、被っていた烏帽子を取ることで
表現されるのですが、私の想像の中では首がゴロリと(汗)


一方の弟五郎は離れた場所で奮闘していて、
戦いの最中、兄を案じ、名前を呼ぶのですが、
返事がありません。

それで五郎は、兄がすでに討たれてしまったことを知り、
「春の花盛りに‥」とかなんとか語りだします。

おいおい、敵を目の前にしてそんな悠長なことを‥と思ってると、
死ぬときは同じ場所でと思いながら
離れた場所で散り散りに死んでいく自分達兄弟を
花が「散る」のにかけてたんですね‥悠長じゃなくて風流でした。

そこで涙がポロ(T_T)


その後がまたね。。


五郎はマジで凄腕らしく、誰も五郎を止められません。

そこで御所五郎丸が一計を策し、
女物の薄絹をかぶって待ち伏せして、
ついに五郎を取り押さえ、五郎は縄をかけられ、
将軍の前に引っ立てられてしまいます。

その時の五郎は、3人の追っ手に縄を掛けられ、
直立不動になっているのを、3人にがーーーーっと押されて
床の上を滑りながら舞台の上から橋掛かり、幕まで
一瞬で連れ去られるんです。

これで、五郎の思いをかみしめる間もなく
あっという間に舞台が終わってしまうので、
かえって五郎の無念がいつまでも心に残ります。


『夜討曾我』、なかなかオツです。


ところでこれが、能楽堂とかで観ていたのなら、
この後、附祝言があり、静かに演者さんたちが立ち去り、
家に帰るまでに、お茶して美味しいもの食べて。。と
いろいろと気分転換ができたでしょうが、
舞台が終わると同時に終わるテレビってなんだか残酷(-_-)

悲しい余韻のエンディングのお能をテレビで観るのは
体に悪いかもです(苦笑)


それにしてもなんでこんなに後味が悪いのでしょう。。

夕ご飯のアジフライでムネヤケかしら(笑)

じゃなくて、なんで曾我兄弟は討たれたのでしょう???

仇討ちって、私の認識では、
武士の世界ならではの公認事項という感じなのですが、
なぜに曾我兄弟は、仇討ち後に更に戦ったのでしょう?

追っ手を切りまくったら、さすがに公認ではなくなるでしょう。

ということで、『夜討曾我』のベースの
曾我物語』というのを調べてみたら、
親が殺されてしまったあと、弟五郎は、北条時政にお世話になり、
そんなこんなで時政が黒幕になっての曾我兄弟による
頼朝暗殺説も‥なんてことになってるらしいです。

そういうところが端折られてるので、
納得がいかずムネヤケに。。いや、アジフライ2枚も食べたせいか(笑)


曾我兄弟の生い立ちを知ると、
なぜ弟がお兄さんと一緒の場所で死ねなかったことを
悲しんでいたのかがちょっぴりわかります。

『夜討曾我』、ぜひライブでもう一度みたいです。



NHKのサイトから演者の皆さんのお名前を
コピペさせていただきます。
(配役・敬称略)

【出演】片山清司, 浦田保浩, 味方健, 武田邦弘,
浦田保親, 河村晴道, 河村博重, 河村和晃, 梅田嘉宏,
深野貴彦, 松野浩行, 大江信行, 味方団, 大江広祐,
味方玄, 古橋正邦, 浦部幸裕, 浅井通昭, 福王和幸,
茂山七五三, 茂山正邦, 杉市和, 曽和尚靖, 山本哲也,
武田欣司, 小林慶三, 河村晴久, 青木道喜, 河村和重,
吉浪壽晃, 分林道治, 橋本光史, 田茂井廣道, 橋本忠樹,
河村和貴

2008年09月23日

能 『紅葉狩』

『紅葉狩』、2回目です。

鬼達が、人間の高貴な女性の姿に扮して催している紅葉狩り。
そこを通りかかる平維茂。

鬼は、紅葉狩りを堪能していたのをジャマされて、
ムカついて正体を現したのか、
あるいは元々維茂を狙っていたのか。。

単に紅葉狩りを楽しむのなら、
鬼の姿のままでも楽しめそうだし、
上臈に扮して、
馬からおりて沓を脱いで道を変えている維茂を
わざわざ呼び止めに行って袖を引くって事は、
維茂を狙ってたんですかねぇ。


平維茂、いったい何をしでかしたのかと思って
ちょろっと調べてみました。

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平維茂(たいら の これもち)は平安時代の武将。

『今昔物語集』では巻第25第4「平維茂が郎党、殺され話」、
第5「平維茂、藤原諸任を罰ちたる語」に出てくる。

その他信濃守のときの伝承(紅葉伝説)は、
能の演目『紅葉狩』等として劇化されており、広く知られる。




「紅葉伝説」とは。。

937年(承平7年)のこと、子供に恵まれなかった
会津の夫婦(笹丸・菊世)が第六天の魔王に
祈った甲斐があり、女児を得、呉葉(くれは)と名付けた。

才色兼備の呉葉は豪農の息子に強引に結婚を迫られた。

呉葉は秘術によって自分そっくりの美女を生み出し、
これを身代わりに結婚させた。

偽呉葉と豪農の息子はしばらくは睦まじく暮らしたが、
ある日偽呉葉は糸の雲に乗って消え、
その時既に呉葉の家族も逃亡していた。



呉葉と両親は京に上った。

ここでは呉葉は紅葉と名乗り、初め琴を教えていたが、
源経基の目にとまり、腰元となりやがて局となった。

紅葉は経基の子供を妊娠するが、その頃御台所が
懸かっていた病の原因が紅葉の呪いであると
比叡山の高僧に看破され、
結局経基は紅葉を信州戸隠に追放することにした。



956年(天暦10年)秋、まさに紅葉の時期に、
紅葉は水無瀬(鬼無里)に辿り着いた。

経基の子を宿し京の文物に通じ、
しかも美人である紅葉は村びと達に尊ばれはしたものの、
やはり恋しいのは都の暮らしである。

経基に因んで息子に経若丸と名付け、
また村びとも村の各所に京にゆかりの地名を付けた。

これらの地名は現在でも鬼無里の地に残っている。

だが、我が身を思うと京での栄華は遥かに遠い。

このため次第に紅葉の心は荒み、京に上るための
軍資金を集めようと、一党を率いて戸隠山に籠り、
夜な夜な他の村を荒しに出るようになる。

この噂は戸隠の鬼女として京にまで伝わった。



ここに平維茂が鬼女討伐を任ぜられ、
笹平(ささだいら)に陣を構え出撃したものの、
紅葉の妖術に阻まれさんざんな目にあう。

かくなる上は神仏に縋る他なしと、観音に参る事17日、
ついに夢枕に現れた白髪の老僧から降魔の剣を授かる。

今度こそ鬼女を伐つべしと意気上がる維茂軍の前に、
流石の紅葉も敗れ、維茂が振る神剣の一撃に
首を跳ねられることとなった。

呉葉=紅葉33歳の晩秋であった。


(Wikipediaから引用)
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この話の教訓は。。子を授かるよう祈る時には
相手を選びましょう、ということかしら(違)



Wikipediaの関連情報をいろいろ読んでいたら、
これがハリウッド映画なら。。と妄想が(笑)

まずは『紅葉狩−2 経若丸の逆襲』ってことで、
紅葉を偲ぶ源経基が
こっそり紅葉の子の経若丸を引き取り育て、
やがて成人した経若丸が自分の生い立ちを知り、
鬼となって平維茂と源経基に逆襲に来るも、
最後には源経基の父性愛を知り改心!

そして続編
『紅葉狩−3 クローン紅葉』では、
恨みのあまりに蘇った紅葉が秘術を使って
自分そっくりの美女を大量に生み出し、
世界中の男性がクローン紅葉に誘惑されてしまうが、
平維茂から降魔の剣を授かった経若丸が
鬼となった母に涙をのんで挑みかかる!


経若丸はDAIGOさん、
紅葉はアンジェリーナ・ジョリー、
監督はウォシャウスキー兄弟あたりで(笑)


さらに経若丸の子が牛若丸となり、
紅葉の血をひく神秘の力を携えた源義経が、
やがてジンギスカンとなり、
第六天の魔王の力を得て大陸を征服する
『紅葉狩−4 はるかなる大地』(主演:金城武さん)

『紅葉狩−5 HUCK!』では、
維茂の子孫のスーパーハッカーもこみち(速水もこみちさん)が
1600万人に増えた紅葉の血をひくジンギスカンの子孫達がたくらむ
全世界同時ハッキングに対して、
コードネーム「降魔の剣」というアンチウィルスソフトを開発、
1000年に渡る因縁の対決もいよいよこれで決着かと思いきや。。

『紅葉狩−6 2061年宇宙の旅』
第六天の魔王とは実は土星人で、土星人が滅亡の危機に陥り、
地球に逃れてきた最後の土星人が地球人(紅葉)に寄生して
土星人の再起をかけて増殖を謀っていたのだった。
一方、維茂に「降魔の剣」を授けた白髪の老僧とは。。いやもういいって(笑)



観終えると、

そーのーとーきーこーれーもーちーすーこーしーもーあーわーてーずー

というフレーズがいつまでも耳に残ります。


鬼に襲われた時には、維茂の名前の所を自分の名前に変えて、

そーのーとーきー○ー○ー○ー○ーすーこーしーもーあーわーてーずー

と口ずさみながら、あわてずに対処しようと思います(笑)


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能 『紅葉狩』
日時 2008年9月20日(土)11:00〜
場所 京都観世会館 第157回京都観世蛍雪会
シテ/吉田篤史、ワキ/小林努、原大、有松遼一、
ツレ、河村和晃、河村浩太郎、大江広祐、
アイ/茂山良暢、山口耕道
笛/左鴻泰弘、小鼓/林大和、大鼓/井林久登、太鼓/井上敬介
後見/井上裕久、鷲尾世志子、地謡/杉浦豊彦、越賀隆之、橋本擴三郎、
分林道治、梅田嘉宏、浦部幸裕、宮本茂樹、大江泰正
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能 『半蔀』

『半蔀』、3回目ですが、苦手です(^-^;)

自分に、はかなさや風流さがないからでしょうねぇ、
夕顔にはどうも気持ちがシンクロできず、
『半蔀』では、私の観能モードがレッドゾーンを振り切りません。


‥と思っていたら、こんなの見つけました → 源氏物語占い

私は「明石の君」だそうです。


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「明石の君」
 相手の潜在能力を引き出すアゲマン体質。
 敏感な感受性も貴重。


非常にパワフルな女性だと、あなたは見られています。
幸いに「本当は内面では苦しんでいるのではないか」と
思われてもいるので、大胆な行動をしても、
人は好意的に解釈するでしょう。

もちろん、敵は多いはずです。
しかし、味方になってくれる人も大勢。
そのたくましさを買われ、
いつしか周囲のリーダーに君臨するかも。

人をグイグイ引き寄せる魅力と迫力が
あなたには備わっています。
繊細に見えますが、相当な太っ腹なところもある
女性なのです。
いかなる環境であっても自分の夢を忘れない
野太い力もあり、それが時として奇跡を生み出します。

人の能力を見抜き、上手に引き出す能力も評価できる点。
アゲマンとして大切にされることはまちがいないでしょう。
おまけに金運も申し分ありません。
ところが唯一の欠点は、その行動力。
他人の心の中に土足でズカズカと上がってしまう部分は
注意しなければなりません。

自分が一番でないと気がすまないために、
無意識のうちに周囲の人を傷つけてしまう場合も。
でも本質的にやさしい気質が救いです。

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どこがとは言いませんが(笑)
めっちゃ当たってるかも(^-^;)

このタイプじゃやはり、
『半蔀』とは永遠にシンクロできなそうです。



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能 『半蔀』
日時 2008年9月20日(土)11:00〜
場所 京都観世会館 第157回京都観世蛍雪会
シテ/深野貴彦、ワキ/原大、アイ/安東伸元、
笛/森田保美、小鼓/竹村英敏、大鼓/河村大、
後見/浦田保浩、松井美樹、地謡/河村和重、浦田保親、河村晴道、
分林道治、梅田嘉宏、宮元茂樹、武田大志、大江泰正
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能 『歌占』

『歌占』、観るのは3回目です。

今回は初めて、直面ではなく、何某さんが面をつけて登場!

パンフレットによると、『歌占』では「邯鄲男」の能面を
用いることがあるとのことで、
能楽ハンドブック』によると、邯鄲男の面とは、
人生を悩む男面とのこと。

渡会何某さん、子供とは生き別れてしまうし、
頓死して、地獄巡りはするわ白髪にはなってしまうわで、
けっこう悩んでらしたのかもしれません。


じゃあ、歌占してみたらどうでしょう?って
自分で自分の事は占えないのかしら?(笑)

あるいは、あの容姿で伊勢に戻らず歌占しながら旅をしろって
歌占にでちゃったので、やむなく旅していたから
邯鄲男づらになっちゃったのかしら。

白髪の ロンゲで弓に歌占を 下げて旅せよ 道は開かれん〜

(げっ、マジかよ。でもやるっきゃないか。。by何某) な〜んて(笑)


何某さん、伊勢に着くころには、
普通の顔に戻れてるといいですね。


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能 『歌占』
日時 2008年9月20日(土)11:00〜
場所 京都観世会館 第157回京都観世蛍雪会
シテ/味方玄、ツレ/味方團、子方/片山紫乃、
笛/相原一彦、小鼓/林光寿、大鼓/山本哲也、
後見/片山慶次郎、片山清司、地謡/河村博重、片山伸吾、古橋正邦、
吉浪壽晃、武田大志、橋本忠樹、河村和晃、大江広祐
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2007年05月14日

能(金春流) 『一角仙人』

一角仙人、観るのは2回目です。
1回目は観世流、今回は金春流。

かなり演出方法が違いました。

前回は舞台の真ん中に岩屋があり、そこから龍神たちが
飛び出してきましたが、
今回は、舞台の真ん中には一角仙人の庵があり、
龍神たちは、揚幕から橋掛かりを通って現れました。


旋陀夫人の舞う様を、始めは見ないようにしているのに、
やがて目が離せなくなり、
不器用な様で一緒に踊りだし、
その踊りがだんだんうまくなっちゃって、
しまいにはすっかりシンクロしちゃって。。

これまで、食べる物も着る物も山から調達して、
ほんとに貧相で質素な暮らしをしてきた仙人だってのに、
一角仙人、おちゃめというか切ないというか。。




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能(金春流) 『一角仙人』
日時 2007年5月13日(木)19:00〜
場所 NHK放送博物館前広場 愛宕山古典芸能祭2007 愛宕山薪能
シテ・一角仙人/櫻間金記、前ツレ・旋陀夫人/井上貴覚、
後ツレ・竜神/政木哲司、野村雅、ワキ・勅使/森常好、
ワキツレ・従者/舘田善博、森常太郎、
笛/一噌隆之、小鼓/鵜澤洋太郎、大鼓/安福光雄、太鼓/観世元伯、
後見/守屋泰利、山中一馬、飯田芳伸、地謡/吉場廣明、鈴木圭介、
本田光洋、山井綱雄、本田布由樹、柴山暁、本田芳樹、大塚龍一郎
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能 『花月』

7つになった我が子を天狗にさらわれてしまい、
それがきっかけで出家し、修行の旅をしている僧が、
桜の頃に、京都の清水寺につきます。

僧を慰めるため、花月という、
手に弓と矢を持つ少年が呼び出されます。

この少年は喝食(かっしき)といって、
得度前の半僧半俗の状態にあり、
使われる面も、初々しい少年の顔をしています。


まずは花月がアイとともに、恋の小唄を謡いながら舞ってみせます。

それから、せっかくの桜を鶯が蹴散らしてしまっているのを見て、
花月が弓で射落とそうとします。

が、花月は喝食、仏の道に進む者。
射落とそうとするのは単なるフリです。。

そして弓と矢を手放し、清水寺の謂れに乗せて美しい舞を舞います。

それを見ていた僧が、花月が、行方不明になった
自分の子であると気づき、自分が親であることを告げます。

花月は喜んで、小さな太鼓(鞨鼓)を打ちながら、
天狗につれられていった山めぐりの様を見せ、
その後、親子伴って修行の旅に出ます。


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能 『花月』
日時 2007年5月12日(木)18:00〜
場所 浄土時阿弥陀堂 尾道薪能
シテ/吉田篤史、ワキ/清水利宣、間/茂山良暢、
大鼓/石井保彦、小鼓/古田知英、笛/左鴻泰弘、
後見/勝部延和、、橋本光史、地謡/井上裕久、宮田宏之、
橋本擴三郎、浅井通昭、吉浪壽晃、児玉哲城
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2006年09月23日

能 『船弁慶』

兄頼朝と不仲になった義経が、
弁慶他の家来を連れて都から摂津の国大物の浦まできたときに、
静御前が後を追いついてきたのを知った弁慶。

このような場に静を同行させるのは似合わしくないと諌め、
義経も同意したので、静の宿に出向いて都へ帰らせようとします。

静は弁慶の一存かと誤解しますが、義経に逢って事情を察し、
義経の前途の幸を祈って舞を舞い、つけていた烏帽子を取り落とし、
涙ながらに立ち去ります。


ここから、アイが大活躍なんです!

まずは静が義経に名残を惜しむ姿に涙を流し、
そして、足の早い船が用意できていることを伝えます。

ツレが、波風が荒いので今日は出航を見合わせようという
義経の意向を伝えると、それは静への未練だと弁慶は主張し、
アイに船出を命じます。

するとアイが幕の中に入り、
船の作り物を持ってだーっと義経の前に走りよります!
さすが足の早い船!

そして船を漕ぐ船頭になるのですが、
これまた海の天気を読んだり、
海が荒れてくると肩脱ぎになって船を漕いだり、
ツレが「この船にはアヤカシが憑いている」というと
そんなことを口にするものではない!と咎めたり。

この辺りの者ってことで、土地に伝わる話を
正座して語るアイをよく見ますが、
『船弁慶』のアイはかなり大活躍です!


そうこうしているうちに、波間に平家一門の怨霊が現れます。
その中には知盛の幽霊も!

知盛の登場の仕方が凝っていて、一度幕が開いて出てきたと思ったら
後ずさりしてまた幕に入ってしまいます。
波間に見え隠れしている感じ!

そしてついに知盛が薙刀をふるって襲い掛かってきます。
刀を抜いて知盛と切り結ぶ義経。
その間に弁慶が割って入り、数珠を押し揉み、祈り退けようとします。

その祈りの前に遠ざかる知盛の怨霊。
一旦橋掛かりの端まで退きますが、
薙刀を捨てて太刀を抜き、再び義経に切りかかってきます。

が、再び弁慶の祈りに退けられ、波間へと消えていきます。。


息をもつかせぬ後場です!


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能 『船弁慶』
日時 2006年9月23日(祝)17:00〜
場所 御香宮神能 −蝋燭能−
前シテ/杉浦元三郎、後シテ/杉浦豊彦、子方/杉浦仁也
ワキ/原大、ワキツレ/小林努、間/茂山七五三、
大鼓/河村大、小鼓/林光寿、太鼓/井上敬介、笛/左鴻泰弘、
後見/深野新次郎、浅野篤義、地謡/浦田保浩、塚本和雄、
浦田保親、深野貴彦、松井美樹、河村和貴
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能(金剛流) 『半蔀』

半蔀』、2回目です。

前回は観世流でしたが、今回は金剛流。

半蔀の作り物の置き場所が、前回は舞台の向かって左側の方にありましたが、
今回は中央にありました。

作り物自体も、前回は竹だけでできたすっきりしたものでしたが、
今回は、わらぶきの屋根が乗ったかわいいものでした。

小さい瓢箪が鈴なりになっているのは一緒でした。
でもなぜ、瓢箪なんでしょう。。

ちょろっとググってみたらびっくり!
夕顔って干瓢なんですね!? 知りませんでした〜。

でも干瓢は寸胴をしていて、作り物につけられているような、
キュっとくびれている瓢箪とは違うとのこと。

さらに昔の瓢箪と今のヒョウタン自体が違っているそうで、
もともとは、ウリ科の植物の果実の外皮を乾燥して作った入れ物のことを、
ヒサゴ(箪、匏)、フクベ(瓢、瓠)などと言っていて、
今のヒョウタンはユウガオ科で、味は苦くて食べられず、
専ら形を楽しみ、ヒサゴとして使うために栽培されていて、
いつの間にか、ヒョウタンが瓢箪になってしまったらしいです。

これじゃ夕顔のイメージも、人それぞれになっていそうですね。

もっとも私、朝顔・昼顔の花は知ってましたが
夕顔の花は知らず、イメージすらできてませんでしたが!(爆)


夕顔の花って、日が沈む頃に咲き始めて、
夜明け前にはもう萎んでしまうそうです。

源氏物語に出てくる夕顔も、夕顔の花のように、
光源氏と夕顔が出会ったかと思ったら、
あっという間に息絶えてしまう。。

『半蔀』でも、そのあっという間感は
前場で出されてます。

出てきたと思ったら引っ込んでしまう前シテ。

唐織好きな私には、唐織の模様と色を目に焼き付ける間もないので、
ものたりなくて淋しいかぎりです(苦笑)


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能(金剛流) 『半蔀』
日時 2006年9月23日(祝)17:00〜
場所 御香宮神能 −蝋燭能−
シテ/金剛永謹、ワキ/谷口宗二朗、間/佐々木千吉、
大鼓/谷口有辞、小鼓/吉阪一郎、笛/森田保美、
後見/松野恭憲、豊嶋幸洋、廣田泰能、地謡/今井清隆、宇高通成、
種田道一、廣田幸稔、今井克紀、宇高竜成
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2006年09月17日

能 『善界 白頭』

いかん! 通盛さんに続いて、またまた恋に落ちてしまいました。
しかも今度の相手は大天狗です!(爆)


善界』、観るのは2回目ですが、今回の曲は白頭との小書き付きです。


前場での善界坊と太郎坊。
山伏姿なのは一緒ですが、白頭では、直面ではなく面をつけ、
黒頭を被っています。すでに天狗っぽい出で立ち。
てか天狗達ですからね、面をつけていてくれた方が伝わりやすいです。
白頭、いい感じです♪

ところがこんなのはまだまだ序の口!
白頭のすごいところは後場でした!

幕が開くと、そこにいたのは、
以前に見た赤い髪と面に黒と金の度派手な装束の大天狗ではなく、
白い髪に肌色の面、全体がオフホワイトと品のよい金色にまとまった装束。
そこに、羽団扇の先端と腰帯に下げた
小さな飾り(←名前不明)にある黒のポイントと、
動きにつれて見え隠れする装束の裏地の紫がアクセントになっている大天狗!
かっこいいのなんのっ!!!

くぅ〜、白善界、惚れました(*^_^*)
今日ばかりは負けて欲しくない!(笑)

でもやっぱり(笑)、調伏されてしまいますが、
ここもちょっと違ってまして、
最後、橋掛かりの上で手すりに足をかけて僧正をきっと睨み、
なんと、数珠を投げつけます! いいぞっ!

そして、謡が終わらぬうちにさーっと幕の中へ消える。。はずなんですが、
今日はアクシデント発生!
幕が白善界にひっかかってしまってしばらく閉まらなかったんです!
うーっ、曲的には颯爽と消えて欲しかった!

でも消えないのは消えないのでこれ幸いと、
最後に白善界を目に焼き付けてました(笑)

白善界、また日本を襲撃に来てね〜(^o^)/


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能 『善界 白頭』
日時 2006年9月17日(日)12:30〜
場所 河村能舞台 ユネスコ第一回世界無形遺産認定 定期能(第五回)
善界坊・大天狗/林喜右衛門、太郎坊/田茂井廣道、僧正/村山弘、
能力/茂山良暢、
大鼓/石井保彦、小鼓/成田達志、太鼓/中田弘美、笛/相原一彦、
後見/馬野義教、河村晴久、地謡/河村博重、河村晴道、味方玄、
味方團、中野洋介、河村和貴、松野浩行、田中義人
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能 『求塚』

西国の僧が、早春のまだ残雪も見えるころ、摂津の国生田の里を尋ねます。

一様に白の出で立ちの清楚な乙女達が若菜摘みをしているので、
付近の案内を請い、生田の森や川のことを教えてもらいます。

さらに古歌にも名高い求塚のことを問うと、
そんなの知らな〜い! そんなつまらないこと聞かないで! とつれない返事。

そして、乙女たちは帰ってしまいますが、
一人だけ残った女が求塚に案内し、
求塚の悲恋の物語を語ってくれます。

昔、この地に住んでいた莵名日処女(ウナイオトメ)。
小竹田男(ササダオトコ)と血沼の大丈夫(チヌノマスラオ)の
二人から同じ日の同じ時に恋文をもらってしまいます。

どちらとも決められないオトメ。
そこでライバル同士は、生田川に浮かぶオシドリを射て
勝負することにしますが、二人の矢が同じ翼に当り、
これまた勝負がつきません。

悩み果てたオトメ。生田川に身を投げてしまいます。
その亡骸がつきこめられたのが求塚。

オトメの死を知った二人の男は、彼女ナシでは生きてても意味がないと
塚の前でオトメの後を追って刺し違えます。


後場になると、前場の清楚な乙女から一転、
やつれ果てた女性が現れます。
彼女、地獄を渡ってる最中で、
その地獄ってのがものすごいんです、やつれるはずです。

前場で求塚としておかれていた作り物は
出ようとしても出られない火宅を現すようになります。

前は海で後ろは火炎。そばの柱にしがみつけば
柱はたちまち火炎となり、
オトメの為に射殺されたオシドリは鉄鳥となって
彼女のこうべをつつき髄を喰らい。。

三年三月かけて八大地獄を経て、火宅から出たものの、
彼女には結局そこにしか帰る場所がなく、
また火宅へ戻っていきます。
未来永劫に続く苦しみ。キッツーっ。

なんでこんなことに。。
勝手に二人の男が彼女に恋をして、争って、オシドリを射殺して。
彼女は何も悪いことをしていないのに、
そういう咎を全部背負わなければならないなんて!

なんでこの曲には仏の功徳がないのでしょう!!
オトメを救ってあげて!


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能 『求塚』
日時 2006年9月17日(日)12:30〜
場所 河村能舞台 ユネスコ第一回世界無形遺産認定 定期能(第五回)
里女・女ノ亡霊/河村隆司、里女/河村和貴、河村和晃、
僧/谷田宗二朗、小林努、原大、所の者/茂山忠三郎、
大鼓/井林清一、小鼓/荒木賀光、太鼓/井上敬介、笛/光田洋一
後見/味方健、河村和重、地謡/河村栄重、河村晴道、味方玄、
味方團、松野浩行、田茂井廣和、田茂井廣道、河村浩太郎
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2006年09月09日

能 『紅葉狩』

美しい女性達が紅葉狩りをしているところに
平維茂(これもち)が通りかかります。

維茂は気遣って通り過ぎようとしますが、
女性に袖を引かれ宴に招き入れられ、
酒を勧められ、美しい舞を見ているうちにいい気分になり、
すっかり寝入ってしまいます。

すると夢枕に八幡大菩薩のお告げがあり、剱を授かります。

目を覚ますと、女性が正体を現し、鬼女となって襲ってきますが、
授かった剱で立ち向かい、やすやすと討ち平らげます。

綺麗な花には棘がある。仏の功徳は凄い!ってところでしょうか。
う〜ん、わっかりやすい〜い!(笑)


この曲の作者は観世小次郎信光。
『船弁慶』『道成寺』など、
風流能と呼ばれるショー的な要素の濃い演目を多く作った人だそうです。

私はまだどちらも観てませんが。。(爆)


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能 『紅葉狩』
日時 2006年9月9日(土)11:00〜
場所 京都観世会館 京都観世蛍雪会(149回)
シテ/浅井通昭、ツレ/浦部幸裕、橋本光史、吉田篤史、
ワキ/中村弥三郎、ワキツレ/広谷和夫、是川正彦、山本順三、
間/茂山童司、茂山あきら、
大鼓/井林清一、小鼓/林光寿、太鼓/前川光範、笛/相原一彦、
後見/橋本擴三郎、味方玄、地謡/井上裕久、吉田潔司、河村和重、
田茂井廣道、松野浩行、河村和貴、大江信行、大江広祐
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能 『藤』

都の僧が、加賀国から善光寺に参る途中、
越中国・多ご(示す偏に古)の浦で藤の花を眺めていると
女がやってきます。

僧が女と藤の歌について言葉を交わすうちに、
女は自分は藤の花の精だと言って姿を消します。

夜になると再び藤の花の精が現れ、
藤を賛美しつつ舞い、夜明けとともに消えていきます。


杜若』に似てますね。

でも『藤』には業平のような付属はなく、シンプルに藤オンリーです。


後シテが、自分を現すシンボルを身につけている様は、
未だにけっこう驚かされるのですが、
『藤』もかなり衝撃的です。

頭の上に、藤が鈴なりに咲いてるんです!(笑)


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能 『藤』
日時 2006年9月9日(土)11:00〜
場所 京都観世会館 京都観世蛍雪会(149回)
シテ/浅野篤義、ワキ/谷田宗二朗、ワキツレ/原大、小林努、
間/佐々木千吉、
大鼓/石井保彦、小鼓/曽和尚靖、太鼓/井上敬介、笛/左鴻泰弘、
後見/杉浦元三郎、松井美樹、地謡/塚本和雄、山田修司、浦田保親、
吉浪壽晃、梅田嘉宏、大江泰正、深野貴彦、青木智彦
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能 『歌占』

『歌占』、2回目です。
短冊をぶら下げた弓を持つ白髪の超ロングワンレン、という
強烈な印象もやわらぎ、落ち着いて観ることができました(笑)


生き別れになった父について占ってもらおうと
幸菊丸が歌占の和歌を引くと、

 鶯の卵の中の郭公 己が父に似て 己が父に似ず
(うぐいすのかいこのなかのほととぎす
 しゃがちちににて しゃがちちににず)

と出ます。

これで、もう既に父に逢ってるという意味とのこと。

そりゃ頓死して生き返ってきた人だからこそ
そう読めるのかもしれませんが(笑)
私になりにちょろっと歌の中を見てみると、

「鶯の卵の中の郭公」とは、托卵のことでしょうね。
ググってみたら、ホトトギスはウグイスやミソサザイの巣に
托卵するそうです。

で、これで今の親は、実の親ではないということなんでしょう。

「己が父に似て 己が父に似ず」は、
実の父(歌占、渡会何某)に似ていて、
育ての親には似ていないということなんでしょう。

で、なんでもう既に父に逢ってるという意味なんでしょう?

う〜む、やはり頓死して地獄を見てこないと解らないようですね(笑)


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能 『歌占』
日時 2006年9月9日(土)11:00〜
場所 京都観世会館 京都観世蛍雪会(149回)
シテ/味方團、ツレ/田茂井廣道、子方/味方和
大鼓/井林久登、小鼓/竹村英敏、笛/帆足正規
後見/林喜右衛門、杉浦豊彦、地謡/河村博重、勝部延和、越賀隆之、
味方玄、橋本忠樹、宮本茂樹、吉田篤史、河村和晃
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2006年09月03日

能 『邯鄲』

「邯鄲」とは、「邯鄲の夢」の故事が知られる中国に実在の地名。

「かんたん」? 果物の名前? あ、あれはタンカンか。。ってな感じで、
知識の貧弱な私はもちろん、故事も地名も存じ上げませんでした〜(笑)

で、「邯鄲の夢」とは、邯鄲の里で宿を借り、
粟が炊き上がるまでのほんの短い間に見た夢で
人生を悟ることができた。。というものだそうです。


「人間にありながら仏道も願わず、ただ茫然と」日々を暮らす
蜀の青年・盧生。

身の一大事を尋ねる為に、楚国、羊飛山へ向かう途中、
邯鄲の宿にきます。

そこで邯鄲の枕にまどろみます。
伏して枕に頭をつけると、舞台は夢の中へ。
枕は消えて、勅使が迎えに来て盧生は楚王となり、
それから栄華を極めること50年!

祝いの宴で、臣下が仙家の酒と杯を用意し、盧生に捧げます。
童が舞い、帝王・盧生は自らも舞いに興じます。

この舞が、一畳台に四方に柱が立っている、
狭〜い空間で舞うというものでした。

やがて夢が果てるときがきます。
宴の席は一瞬で消えうせ、邯鄲の枕がまた現れ、
盧生は枕にまどろんでいます。

粟が焚けたので、盧生を起こしに来た宿の女将。

盧生は何事も万事「夢の世」と悟り、枕に謝し、帰ってゆきます。


ってなってますが、私には彼が何を悟ったのかわかりません。

帰ってゆくということは、蜀へ帰るのでしょうか? 
となると「何事も万事「夢の世」」って、なんだか私には虚しい響き。

せめて身の一大事を尋ねる為に羊飛山へ向かってほしいです。

これじゃ蜀に帰って、ますます茫然となってしまいそう。

もともと茫然としてても暮らしてこれていたってことは、
いいところのお坊ちゃんなのかしら?
これからどうするのよ盧生? ニート?


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能 『邯鄲』
日時 2006年9月3日(土)11:00〜
場所 京都観世会館 平成十八年第四回林定期能
盧生/田茂井廣道、舞童/杉浦仁也、勅使/谷田宗二朗、
臣下/原大、小林努、辻本喜代次、邯鄲の宿の亭主/茂山逸平
大鼓/石井保彦、小鼓/曽和尚靖、太鼓/前川光長、笛/杉信太朗、
後見/井上裕久、味方團、地謡/浦田保浩、河村晴道、吉浪壽晃、
松野浩行、河村浩太郎、田中義人、河村和貴、國永典子
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能 『隅田川』

人商人にさらわれたわが子を尋ねて
隅田川のほとりまでやってきた狂女。

船に乗ろうとすると、渡し守に
面白く狂わなければ乗せないと言われてしまいますが、
伊勢物語から歌を引いて頼み込み、ようやく船に乗せてもらえます。

船の中で船頭が、今日、隅田川のほとりで行われる
大念仏の話をしますが、この大念仏で弔われるのが、
狂女の尋ねる子供・梅若丸。。

船が着き、小さな塚の前で念仏を唱えていると、
塚の中から小さな子供の唱和が聞こえてきます。

ここ、演出ズルすぎ(?)です。
演者達の念仏の声に突如重なる小さな子供の声。
初めてお能で涙を流してしまいました。。

母がもう一度念仏を唱えると、塚の中から子供の幻が現れます!

子供を抱きしめようと走りより手を伸ばしますが、
子供はするっと手から逃れてしまいます。
うぇ〜ん、涙ポロポロ(T_T)

幻はやがて塚に消え、東の空が明けてきます。


この曲の作者は世阿弥の息子さんの元雅さんという方で、
世阿弥は子方を使うことに反対したそうですが、
元雅さんは父の意見に従わず、
じゃ、やってみていい方にしよう。。ということになったそうで、
子方が出てるということは、子方を出すほうがいいとなったのか、
あるいは元雅さんが譲らなかったのか。。(笑)

観能歴1ヶ月半の私が言うのもなんですが、
能楽初心者の観能ブログってことで
初心者ならではの思いを書いちゃいます。

子方は出さない方がいい!

子供の声が聞こえた瞬間から、
母の思いから子方の方へ情が移ってしまうし、
リアルすぎて、涙腺には直撃しますが、イメージは萎んでしまい、
触れられるところが違ってしまいます。

世阿弥に一票!(笑)



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能 『隅田川』
日時 2006年9月3日(土)11:00〜
場所 京都観世会館 平成十八年第四回林定期能
母/河村晴道、梅若丸/河村紀仁、渡守/村山弘、旅人/塩田耕三、
大鼓/河村大、小鼓/吉坂一郎、笛/杉市和
後見/佐野亨、河村晴久、地謡/林喜右衛門、味方健、河村和重、
松野浩行、佐竹円修、河村和晃、田茂井廣和、河村浩太郎
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